リゾートバイト(リゾバ)の派遣先に到着してから数日が経過している。僕は「同じ境遇の仲間を探す」「食費や家賃で費用がかさむ東京の生活を一旦捨てる」「ブログの体験談の拡充」をテーマにリゾートバイト(リゾバ)に飛び込んだ。目的達成のために躍起となっているが、慣れない生活拠点・職場環境で精神的に辛い状況が続いている。
今回は辛くて帰りたくなった僕の経験を読者のあなたにお伝えする。同じミスを犯してほしくないからだ。僕を反面教師としてより良いリゾートバイト先を見つけて欲しい。
この記事はあくまでも「公務員辞めました」管理人がリゾートバイトで働いた経験から見解を述べたものであり、全ての就業場所に当てはまるものではありません。リゾートバイト先を選ぶ上での参考情報として見ると良いでしょう。
辛くて帰りたくなった6つの理由
- 孤独を感じるから
- 想像以上に業務が重く負担に感じるから
- こちらでは処理できない理不尽なことを言われるから
- 将来が見えないから
- 契約内容と違うから
- 同僚と話が合わないから
理由①:孤独を感じるから
ひとつめの理由は、「孤独を感じる」ということだ。
はたらくどっとこむ(アプリリゾート)を通してとあるリゾートに派遣されているのだが、こちらの地方に来たことがなく、また知り合いもいない。以前までいた東京では仲の良い友人がいたため、困った時にはガス抜きができる余裕があった。しかし、今は愚痴をこぼす友人がいない。
これは強烈な不快感を伴う。人間には自分を認めてくれる存在が必要だからだ。そもそも僕の今回のリゾートバイト(リゾバ)のテーマのひとつは、同じ境遇の仲間を見つけることにある(キャリアを捨てた僕と同じような立場の人間を見つけて承認欲求を満たしたい)。残念ながら、現状は目的を果たせるかどうか怪しいところだ。
もちろん、仲間を作るための努力はしている。同僚と食堂で会えば積極的に話しかけるようにしているし、勤務中も仕事の邪魔にならない程度に話しかけるようにはしている。信頼関係を築くには時間がかかることもわかっている。だが、孤独である。
理由②:想像以上に業務が重く負担に感じるから
2つめの理由は、「想像以上に業務が重く負担に感じる」ということだ。
すでにお伝えしている通り、僕はフロントの業務に配属されている。フロントの業務は、チェックイン・チェックアウトの大きく2つに分けることができ、内部では様々な仕事を流動的に分担しつつ動いている。幸運にもテンパることはないが、慌ただしい各業務と作り笑顔での接客の緊張感で胃液が逆流寸前だ。
同僚に聞いたところによると、僕のリゾバ先ではフロントが最も重い業務だそうだ。業務の生々しい状況は、以下の記事を見ていただきたい。
理由③:処理できない理不尽なことを言われるから
3つめの理由は、「処理できない理不尽なことを言われる」ということだ。
最も慌ただしいチェックイン業務では、人出が不足しがちである。この業務は、客の出迎えやチェックインの受付、部屋への案内が必要で、客が集中して到着した場合に処理しきれないからだ。そのため、受付までに一定時間待ってもらい順番に案内するのが筋だ。
しかし、車やバスが一気に到着すると、1人1人に対応できないという状況がどうしても発生する。そして順序がぐちゃぐちゃになってしまう(もちろんある程度は把握しているが)。そして上司に叱られるのだ。
いや、無理である(笑)。クレームが付けばリピートの可能性が低くなる、悪い口コミが広がればブランドに傷が付く、などの理由から敏感になるのはわかるが、キャパが足りないのはこちらが悪いのだろうか?
もちろん、理不尽なことで叱られるのは慣れっこだ。だが、辛いと感じるひとつの要因ではある。
理由④:将来が見えないから
4つめの理由は、「将来が見えない」ということだ。実はこれが一番しんどい。
就業中、年上の上司に聞かれるのは「前職は何をしていたか」「どうして応募したのか」「今後どうするのか」の3点セットである。僕はすかさず「前職で疲れてしまいまして…少しリフレッシュしたくて」と返すのだが、「ふーん」という返事が返ってくる。極力身バレを防ぎたいので体験談の更新には触れないのだが、自分がまるで何も考えていないアホのように見える。
また、今後観光業を目指している訳でもないのに、チェックイン・チェックアウト業務をひたすらこなしているのは強烈な違和感を伴う。「もうどうでもいい!」と思いリゾバに来たものの、いざ来ると感情は変わるものだ。
理由⑤:契約内容と違うから
5つめの理由は、「契約内容と違う」ということだ。
リゾートバイト(リゾバ)は、来てみないとわからないところがある。僕は契約前に
- 寮は多少汚いが虫が出るという報告はない
- レストランで働いて欲しい
- 寮は個室になる
と聞いていたのだが、いざ来てみると
- 風呂は汚すぎて入る気にならないし、窓を開けると虫が出てくる
- フロントで働くことになった(ただし、働く2週間前に電話での通知があった)
- 空き部屋がなく相部屋
という状況だ。全く耐えられないこともないが、やはり事前説明と異なる部分に強い違和感を覚える。担当営業の方に、事前に懸念点は質問していた中での食い違いだ。果たして僕に防ぎようがあったのか疑問である。担当営業の方もキャパがなく、確認する余裕がない状況も目に浮かぶ。
事務派遣の場合、地域を絞って社員がそれぞれ担当させられますが、せいぜい担当する企業数が50~60社、東京などは例外的に100社近く担当する社員もいますが、メインの企業が20社以内、取り引きしたりしなかったりの企業が30~40社ってところじゃないでしょうか。製造や物流などもだいたいその位です。しかし、リゾートバイトは地域が北海道から沖縄まで対応している派遣会社が多く、そのエリアを東京・大阪・名古屋くらいの拠点でカバーしています。 ー リゾバもう2度とやらね〜!!! – 今週末でリゾバ満了するんだけど、最初… – Yahoo!知恵袋
とはいえ実は「就業先の温泉に入浴可能」だったり、「自転車を貸し出して」もらえたりと想定外の良いことが待っていたのも事実だ(温泉は本当に最高…!)。良くも悪くも行ってみなけりゃわからない、開けてびっくり玉手箱のリゾートバイト(リゾバ)なのである。
理由⑥:同僚と話が合わないから
6つめの理由は「同僚と話が合わない」ということだ。
彼らも僕もそれぞれ生きてきた過程が異なる。ほぼ初対面で「はたらくどっとこむ(アプリリゾート)を使う人間は嫌いだ」と言ってきたり、貯金が大してないのにブランド物のバッグを欲しがったり、それほど仲が良い訳でもないのにインターホンを鳴らさずに部屋に入ってきたりしようとして散々である。
正直考えていることが全くわからない。話しやすい人間もいるが非常に限られる(僕の就業先の場合、ワーホリなどで日本に来ている外国人の方が喋りやすい)。今回のリゾバのテーマは「仲間探し」だっただけに、話の会う人間が極めて限られるのは残念で仕方がない部分だ。
辛くて辞めたい時の3つの対処法
対処法①:担当営業の方に連絡する
もしもあなたが窮地に立たされているのなら、まずは派遣会社の担当営業の方に連絡しよう。待遇改善に尽力してくれる可能性があるからだ。
ここで僕の事例を話そう。契約の時点で寮の個室が与えられるはずだったが、リゾートバイト(リゾバ)先に到着した途端相部屋と伝えられたのは今でも忘れられない。すぐさま担当営業の方に連絡したところ、待遇改善の相談に移るということだった。その後、無事個室が与えられたので、一定の成果はあったのだ。
ただし、その裏で割を食う人間がいるかもしれない。どうやら別の同僚が個室から相部屋に移されたそうなのだ…聞いた話によると、同僚は派遣会社の担当営業の方に相談していないそうだ。
遠慮すればあなたにしわ寄せが行く可能性すらある。契約解除も含め、必ず相談しよう。
対処法②:1人になる時間を作る
1人になる時間は必ず作っておこう。
すでに述べた通り、リゾートバイト(リゾバ)先には躊躇なく土足でプライベートに踏み込む輩がいる。彼らには悪気がないが、もしもあなたが自分の時間を大切にするタイプなら時間泥棒のように見えるだろう。
LINEの通知は無視し、彼らが部屋の前に来ても居留守を使おう。友好的な関係は仕事だけに留め、あなたの時間を大切にしよう。ただなんとなくつるむためだけに時間を使うのは無駄だからだ。
対処法③:バックれる
最後の手段、それでもダメならバックれよう。ホテルも派遣会社にも対応に変化がないのなら、あなたの辛い環境も変わらないはずだからだ。荷物をまとめて部屋を出よう。
《帰りたくならないために…》契約前にできる簡単な2つのこと
もしも契約途中で帰ってしまうのなら、あなたと派遣会社、派遣先の3者が全員損をすることになる。そのため、理想と現実のギャップをできるだけ埋めることが大切だ。数は限られているが、辛くて帰りたくならないために事前にできる対応方法を2つ紹介したい。
対応方法①:「ストリートビュー」で周辺の建物を確認
リゾートバイトに行く前にストリートビューで周辺の建物を観察しよう。
僕が現地に着いて真っ先に「失敗したな」と思ったのは、事前に「ストリートビュー」で現地の様子を確認しなかったことだ。ストリートビューは「Google maps」の機能のひとつで、ある地点の様子を立体的に確認できる代物だ。使ったことがある人も多いのではないだろうか。
僕の派遣先は事前説明通り、コンビニが10分圏内にある立地だ。しかし、そもそもどんなコンビニか(ボロいか?行きにくくないか?)、周囲の様子はどうか(飲食店はあるか?温泉はあるか?…etc)は、実際に目で見ないとわからない。だから、ストリートビューで現地を視察し理想と現実のギャップを埋めた方が良いのだ。
対応方法②:懸念点は担当営業に徹底的に質問
懸念点・不安な点は、リゾートバイトの担当営業の方に徹底的に質問しよう。
- 寮:寮は綺麗か?広さはどの程度か?職場からの距離は近いか?相部屋になることはあるか?
- 派遣先で出される食事:味はどの程度か?(冷凍食品は出される?)
- 仕事の雰囲気:忙しいか?契約途中で辞めた人はいるか?スキルは必要か?
- 職場の人間関係:派遣社員やパート、正社員の性格はどんな感じか?
職場の人間関係と派遣先で出される食事について質問したところ「静かな人が多い」「美味しいという人が多い」と返答が返ってきたが、「まー大体合ってる」「そこそこ美味しい」というのが現地の印象だ。担当営業の方の話は大体合っているが、話半分で聞いておくと良いだろう。
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