物事はランダムだから面白い。これは予測できないことに対するワクワク感と、計画に対する萎え萎え感をつらつら書くただの雑記である。
最適化?
◯◯最適化は世の中で持てはやされる。僕は今WEB業界におり、検索エンジン最適化(SEO)やランディングページ最適化(LPO)、エントリーフォーム最適化(EFO…最近聞かないな)など、最適化という言葉をよく聞く。まぁ結局これは最終的に売上最適化というか、集客数やCVR(コンバージョンレート)を高めて売上を最大限に高めるノウハウのようなものだ。試行錯誤を通し様々な失敗をしながらノウハウは磨かれていくと思うのだが、磨かれるがゆえに自由がなくなる。だから、実は嫌いな言葉だ(ただし僕も実務ではよく使う)。
言葉のルールって?ルールに従うから面白いの?
ブログをまともに更新しておらず知らない方がほとんどだと思うが、僕は今編集の仕事に就いている。編集と言っても雑誌のような媒体ではなくWEBメディアの方だ。仕事内容は、新規記事の公開(ライターさんが書いた記事のチェックやフィードバック、または自身での記事の作成)や既存記事のリライトなど編集らしい業務はもちろん、データベースの更新やメールの返信などの雑務的なものまで幅広い。
とはいえ、やはり本業は編集業だ。ある程度フローは決まっており、ライターさんが書いた記事のタイプミスやリンク切れ、表記ゆれなどをチェックし世の中に美しい文章を届ける崇高なお仕事である。
だが本当にそれで良いのか?
たとえば、「一つ」は「ひとつ」、「事」は「こと」、「二つ」は「2つ」に直すべきだというルールがあるとして、それは確かに見やすいという意味では貢献するのだが、面白さという意味では何ひとつ貢献しない。実は整った文章よりもパッと見クソみたいな文章の方が面白い、新鮮、驚きを感じることがあって僕は後者の方が好きだし、そちらに賭けたい思いがある。と考えると、僕は誰かの才能を潰す崇高なお仕事をしているのかもしれない。
旅の計画は好きですか?僕は嫌いです。いや、結局するんですが…
旅は良くも悪くもハプニングが付きものだ。
以前、東京から実家の北海道までヒッチハイクで帰った際、強面っぽいトラックの運転手のおじさんと仲良くなったり(今では会うほどの交友はないが、Instagramでお互いに「いいね」を押しあうほどの親交はある)、優しいおじさんに蕎麦をおごってもらい新興宗教に勧誘されたり、ホテル代をおごってもらったり、バイパスの炎天下の中車が止まらず死にそうになったりと予想のできない出来事に見舞われたことを覚えている。寝不足だったし熱中症になりかけたしで結構しんどかったのだが、それ以上に普段では知り得ない人の優しさに触れられる感動があった。
また先日、休日の作業に飽きた友人1名と思いつきで出かけた奥多摩秋川渓谷の自然にいたく感動もした。
もしもこれらが全て予定調和だったのなら、僕が感じた感動は無きものとなっていたことだろう。予想できないから面白いのだ。
ごめん、SEOに関してもうひとつ
検索エンジン最適化で出来上がるコンテンツは基本的につまらない。ユーザーがキーワードを検索窓に入れる時点で、ある程度コンテンツの内容が予想できてしまうからだ。検索意図をベースに、ユーザーの期待に最も応えられるURLをGoogleの検索エンジンは返す(アップデートを頻繁に繰り返しておりその精度は年々向上している)。各企業、キーワードをベースにコンテンツを組み立てており、そのノウハウもある程度共有されているように見える。それゆえ内容が似てくるという側面はひとつあると見ている。だからダメだ。多少SEOの知識があって、それで飯を食っているのだがあまり迎合したくはない気持ちがある。
以上になります。
ランダム感に対する思いは書こうと思えばまだまだ書けるが、眠いのでここら辺で打ち止め。あなたに僕のランダム感≒無計画への期待が伝われば幸いである。とはいえそれはあくまでも理想であって、現実では計画の中に埋もれているのが課題でもある。それはまた別の機会に。
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