公務員の飲み会が辛かった4つの理由

僕が公務員を辞めた理由の一つとして、仕事後の飲み会が嫌だったというものがある。日本の社会では職場の飲み会がデフォルトであって、日常的な風景であると思うのだけど、その事情を考慮しても僕には合わなかった。
前回、skypeでの飲み会のメリットということに関して書いたのだけど、そちらも参考にしてもらいたい。

skype飲みの3つのメリット

公務員当時の飲み会の頻度

公務員当時の飲み会の頻度なのだが、僕が参加出来るもので月々大体3回程度は行われていたように思う。これは僕の肌感覚では多いと感じていた。なぜなら、飲み会が嫌で嫌で仕方がなかったからだ。自分にとって忌避すべきものは、主観的に多く感じてしまう。

これが自分にとって楽しいものであれば苦にはならないものなのだろう。むしろ、歓迎すべきものであるからだ。しかし、僕にとっては月1回ですら多いと感じていた。それぐらい嫌だったのだ。

何が嫌だった?

上記のように、公務員当時の飲み会がいかに嫌であったかは大いに伝わったと思う。それでは、なぜそれほどまでに嫌だったのだろうか。理由は以下のように大別される。
①仕事の延長だから
②100%コミュニケーションに力を注ぐ場がそもそも苦手だから
③金がかかるから
④目的が不明だから

それでは、それぞれ理由を見ていくことにしよう。

①仕事の延長だから

まず第一の理由は、仕事の延長だからということだ。飲み会という響きを聞くと、楽しい活動をイメージしてしまうのだが、実際は拡張版の仕事に過ぎない。上司を満足させるために動かなければならないからだ。実質飲み会になれば上司の話したい話をさも興味があるように聞かなければならないし、お酒を注ぐために神経を常に尖らせなければならない。楽しく飲むなんてことはもっての他で、上司のオナニープレイに付き合わされるだけに過ぎない。

これは逆説的に言うと、上の立場になれば飲み会を楽しめる可能性があるということだ。若手という立ち位置を抜け出せば、ある程度の好き勝手が許されてくる。

と書いていて思ったけどやっぱりクソだ。

仕事の延長である理由の一つに、飲み会の出席率自体が出世に繋がるという側面も付け加えておかなければならない。もちろん、飲み会の出席を人事評価に加えないようにはしているのだろうけど、組織である以上誘いを断る人間に対して良い感情は抱かないだろう。え、組織自体がダメって?

②100%コミュニケーションに力を注ぐ場がそもそも苦手だから

第二の理由は、100%コミュニケーションに力を注ぐ場がそもそも苦手だからということだ。

最近は傾向としては薄まって来たのだが、元々僕はコミュニケーションが苦手だ。コミュニケーションを取る上で、自然と相手に調子を合わせたり空気を読もうとする傾向があるからだ。

にもかかわらず、飲み会という場ではコミュニケーションに全力で力を注がなければならない。たとえば、上司の話に耳を傾けたり、場を盛り上げたり、お酒を注いだりすることに神経を注がなければならず超疲れてしまう。だから、非常に神経が高ぶった状態で帰宅することになるし、その影響が2、3日程度続くことも多い。

元来コミュニケーションを取る場が苦手であるのに、コミュニケーションが100%求められるのである。

③金がかかるから

第三の理由は、金がかかるからということだ。公務員の飲み会は居酒屋などで行われることが多いのだが、3000円ほどは当然のようにかかってくる。この金額は、月給20万円弱(年齢と任地によっては上下する)の若手の家計を圧迫するのは目に見えているだろう。

ましてや、飲み会自体が辛いと感じているのに、そこに金を払わなければならないバカバカしさといったら物凄いものがある。だから、出来れば節約したいのだけど、飲み会の参加が無言の圧力として迫ってくるため断りづらいのが実情なのだ。

④目的が不明だから

第四の理由は、目的が不明だからということだ。ぶっちゃけ意義が全くもって不明なのだ。

意義が不明と言ってからなんなんだが、飲み会は、名目上何かしら目的があって行われることが多い。たとえば、部署内で業務を円滑に行うために開かれる飲み会。これは、わいわいガヤガヤ部署内でのコミュニケーションを円滑に行うために開催される。確かに、1年毎に部署のメンツは変わる訳だし、飲み会を開催する事で業務が円滑に進む面はあるだろう。

しかし、開催数が多すぎるのだ。業務を円滑に行うために飲み会を月3回行うのは、やりすぎなのではないだろうか。

また、忘年会や送別会などが1年間で3回程度行われることもある。これは、所属している部署によって複数の飲み会が重複するためだ。たとえば、あなたが都市計画部開発課に所属しているとすれば、都市計画部で1回、開発課で1回ずつ飲み会が行われるということを意味する。

僕自身、送別会を3回ほど開催してもらったのだが、辞職にあたっての言葉を3回言うことになった。だから、3回とも一緒に居合わせた人は3回分辞職にあたっての言葉を聞いたことになる。もう全くもって意味不明である。そんなものは、1回の送別会で済ませればいい話だからだ。

おわりに

以上が公務員当時に飲み会が嫌であった理由だ。どんなに嫌だったか伝わっただろうか。
今考えてみると、これだけ嫌だったにもかかわらず金を払って幹事をやらされることもあったのだから驚きだ。こういう矛盾を抱えつつ組織に属し続けるのは嫌だなマジで。でも組織と戦うのは莫大に力を消費するのでやはり躊躇しちゃうな。

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元公務員。「ゆるく生きたい…!」「夢がありそう…!」と希望を持って地方から上京したものの、東京の荒波に晒され地獄感を味わう。過労とストレスで体を壊すぐらいなら冷蔵庫を壊そう。