公務員を辞めた7つの理由

僕は公務員として働いていた訳だけど、色んな要素が積み重なって1年で職場を辞めてしまった。
こちらの記事でも理由は書いたが、辞めた理由を改めて整理したかったので再び書くことにした。以下がその理由になる。

1、仕事でミスを連発した

僕はアルバイトをほとんど経験せずに公務員になった訳だけど、就職した当初は仕事を覚えることができずにミスを連発した。仕事といっても本当に簡単なことさえできないような状態だった。例えば、コピーを取るにしたってコピー機なんて満足に使えなかったし、一度言われたことを少しも理解出来なかった。
確かに公務員1年目でもあるし業務に慣れていない部分はあったが、本当に仕事ができない人間だった。大きなミスもちょいちょいしたし、結果は惨憺たるものだった気がする。笑
年が明けてからやっと業務に慣れてきた感じはあったが、仕事ができずに周りに迷惑をかけている意識が強くあって辛かった思い出がある。

2、周りが優秀な人ばかりだった

ミスを連発して迷惑をかけているという思いが強かったのは、周りが優秀であったからでもある。
公務員といえば、割と適当に仕事をしているというのが一般的なイメージなのではないかと思うのだが、うちの職場はそんなことはなかった。むしろ、僕から見ると優秀な人しかいなかった。仕事の話をしても本当に頭が冴えていると思ったし、世間一般からのイメージとはかけ離れていたと思う(正確さと迅速さを重視していたし)。
その中で仕事をするというのは、常々劣等感を感じさせるにはぴったりの環境だった。

3、SADが悪化した

SADとは社会不安障害のことだが確実に悪化してしまった。僕はSADだと診断されたことは無いのだが、それに類する症状は持っていると思っていて、仕事をしてからそれが顕著に出るようになった。
僕は赤面と発汗が特にひどかったりするのだが、ミスをしたりそれを指摘されたりするとその症状が顕著に出るようになった。職場で電話に出ることもあったのだが、緊張で職場の人の目線が気になり電話に集中できないということもあった。
現在は割と症状は緩和されているが、当時はとても息苦しい感覚があった。

4、飲み会の多さ

どの公務員でもそうだと思うのだが飲み会が頻繁にあった。 飲み会は必須では無いにしろ、出なければノリが悪いという空気感はアリアリとしていたので、定期的に出る必要があった。
しかし、僕は出たくなかった。なぜなら、ただでさえ職場で周りに気を遣っている感覚があったのに、さらに気を遣う飲み会に寸分の価値も見いだしていなかったからだ。 職場以上に気を遣いながらの飲み会など本当に消えてしまえと思っていた。プライベートの時間を削っているにも拘らず、なんの生産性も見いだせない飲み会が本当に嫌いだった。

5、変化を求められた

僕は元々ゆるく仕事をするために公務員という職種を選んだ。まぁ今となってはゆるく生きることに無理があると思っているのだが、 就職当時はそこそこ頑張れたらいいかなという感じで考えていた。
しかし、就職してみると僕には100%の成果が求められた。寸分のミスも無く仕事を終えなければならず、ミスを連発する自分とのギャップは大きく感じた。
そこで様々なことを叱責されたり指摘される訳だが、頑張ることに意味は見いだせなかった。頑張ったところで大きく給与に反映されることはないし、そもそも当時はゆるく生きたかったのだ。
だが、頑張らないことは劣等感に繋がった。現実から目を逸らすための言い訳のように感じられたからだ。
頑張るか頑張らないか。心が常に葛藤していたように思う。

6、周りと認識が合わなかった

飲み会などで、周りと仕事の価値観について話す機会もあったのだが全くといっていいほど合わなかった。たとえば、僕が「仕事を楽しくやりたい」と言っても、「仕事は辛いのが当たり前だ」という返答しか返ってこないことが多かったし、「仕事が辛い」と言えば「公務員は恵まれてるよ」と言われることが多かった。その返答は答えになっていない気がしたし、どこか思考停止している気がした。
僕は思考を停止したくは無かった。当時の職場で働くことが恵まれているとは到底思えなかったし、もっと楽しく生きたかった。残念ながら、当時の職場に楽しく生きるヒントは無いと感じていた。
思考停止することは人生に妥協することと同義だと思っている。このまま公務員として働き続けて、「あぁ仕事ってこんなもんだよな。辛さも我慢しないとな。」 と明確な答えが得られぬまま何となく仕事に納得するのは嫌だった。
ただし、僕の意見もちゃんと聞いてくれた人もいて、それは凄くありがたかった。ちょっと偉い人だったけど。あの時の感覚は忘れない。

7、心が荒んでいた

上に列挙したことが積み重なって年明け頃はかなり病んでいた。よからぬことが何度も頭をよぎったし、家で涙が止まらない状況が多々あった。 人生で最高にヤバい状況だったと思う。まぁ辞職後の半ニート生活も実は辛かったが。
だから、事が起こってしまう前に辞めようと思った。

辞めて後悔しているか

以上の7つが公務員を辞めた理由だ。
今考えてみても本当に辞めて良かったと思ってるし後悔は全くない。
職場を辞めたことは視野を広げる結果に至っているし、自分に嘘を付かなくて良かったと感じるからだ。もし仮に辞職しなければ、6で挙げた疑問は解決されないままであっただろうし、ちゃんと人生に向き合えなかったと思う。だから後悔はない。
ただし、僕の人生にとってのベストな道はまだわからない。一生分からないかもしれない。それでもとりあえず前に進むしかないのだと思う。

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元公務員。「ゆるく生きたい…!」「夢がありそう…!」と希望を持って地方から上京したものの、東京の荒波に晒され地獄感を味わう。過労とストレスで体を壊すぐらいなら冷蔵庫を壊そう。