「お、青梅…Natureが必要だ!」
旧知の友人であるTNK氏を引きずり出し、新宿から青梅方面に向かう。行く理由は特にない。あえて述べるならば、以前1日半で作ったあなたも放浪癖というアプリケーションで「青梅市」が出たからだ。
このアプリケーションは、都内のほか、埼玉県南部、千葉県西部、神奈川県東部のいずれかの市区町村がランダムに表示される単純なものだ。デザインは今どきNot レスポンシブでスマートフォンに厳しいBad UIである。しかし、旅先のヒントは得られる。いつも同じ場所に繰り出すのはつまらない。でも、未知の場所に行くには、無数の未知の場所から選択しなければならない。このコストはランダム性で解決できる。だから、アイデアを得るために頻繁に使っている。
中央線で立川駅から青梅方面に乗り換えたのはすでに16:00ごろ。ここに来て、「青梅まで40分かかるぞ…面倒くせぇから昭島あたりでいいんじゃね」と方針を変えることになった。旅に変更は付きものである。
そして10分後、昭島駅に到着。Natureを求めてやってきたものの、意外とインフラが整っている昭島市街。すでに電車の改札は抜けている。特にやることもない。となれば、歩くだけだ。我々は隣の拝島駅まで歩くことにした。体を動かせば、自然と会話は盛り上がるものだ。どうやらTNK氏は今の会社で死んでいるようで、土日は家に引きこもっているらしい。食事はカップラーメン、空いた時間でYoutubeである(鬱)。
途中のLAWSONでSTARBUCKSのカフェラテを購入。寒すぎて死ぬかと思った。
拝島駅に到着。これぞNatureだと感動した夕焼け。奥の山とのコントラストが美しい。子供のときとか学生のときは嫌というほど見た気がするけど、今は新鮮に映る。Natureだ!
気付けば我々は、横田基地の近くのハンバーガー屋に入店していた。アメリカ人の軍人を意識しているのだろうか。肝心のハンバーガーの写真は撮り忘れたが、肉厚なハンバーグにフライドポテト、そして喉を潤すハイネケンと休日を満喫するには十分なメニューが揃っている。いきなり穴場が出るから旅はやめられない。
ハイネケンを飲みつつTNK氏と喋ったのだけど、技術そのものに興味がある訳じゃない。自分の考えを表現することに最も価値を感じるからだ。技術はあくまでも手段に過ぎない。価値観や想像を具現化するための道具であり、妄想をふくらませるための教材である。そういう点では、個人開発しかあり得ない。他人と組めば、誰かの思惑が入ってしまう。もちろん、世の中にとってより良いものを出すなら、チームを組んだ方が良い。
他人にどう思われようとも正しいと思うことを常に実行するタイプの人には、残念な話をしなくてはならない。そういうタイプの人は、集団に従う人よりも間違いを犯すことがおそらく多いのだ。 – アルゴリズム思考術:問題解決の最強ツール
それでもあえて間違いを犯すことに意味があるって思いたい。帰り際、TNK氏はこう言った。
「今回、何しに行ったんだろうな」
「まーこんなもんっすよ」
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