【過酷】ホーチミン、地獄の黙示録

やぁ、諸君。前回の記事で一人旅は終わりだと言ったな。あれは嘘だ(キリッ)。ベトナム最大の都市「ホーチミン(Ho chi minh)」に来ている。ホーチミンは人口900万人が住むモンスター都市であり、初日から強い洗礼を受けた。

ムーの群れのようなバイク

まず、バイクが多過ぎる。あれだ、ディスカバリーチャンネルで見たムーの群れのようである。我々、日本人からすれば、東南アジアはおびただしい数のバイクが通り過ぎるイメージがあるだろう。まさにそれだ。360度、四方八方から飛んでくるミサイルのようなバイクの群れが歩行を阻む。なんだこれ、ホーチミン版のGTAシリーズだろうか。鳴り止まぬクラクションはもはや挨拶のようだ。気をつけろ!横断歩道上に歩行者がいてもアクセルを躊躇しないぞ。試される、バイクを避けて生活していく技術。当たったら大怪我間違いなしの人間イライラ棒がホーチミンで体験できる。

緊張感溢れる入国検査

入国検査はいつも慣れない。厳しい顔の入国管理官にいちゃもんをつけられ、別室に連行されるイメージがふとよぎる。今回は、連続で14日間滞在できる無査証ビザで入国を予定していた。あらかじめ取得していた30日間のビザが使用できないだろうと言われていたからだ。ダナン(Da nang)国際空港で入国申請を出したものの、実は直行便がなくホーチミン国際空港からの入国を目指した。

しかし、関西国際空港のベトジェットエアーのカウンターでNGを食らったのだ。入国予定の空港が異なるため、30日分のビザを見せれば入国を拒否される可能性があるというのだ。泣く泣く無査証ビザでの入国に切り替えホーチミン国際空港で入国しようとしたところ、若干厳しめに指摘が入った。どうやら、30日間のビザで入国予定であるにも関わらず、こいつはなぜか無査証ビザで入国しようとしていることが入国管理官には分かったらしい。おそらく、手元のデータベースでパスポート番号などの個人情報が照合できるようだ。

恐る恐る、セブンイレブンで印刷していたビザを入国管理官に見せ、入国を許可してもらった。入国予定の空港が異なっていても、問題はないのだ。

荷物検査で突如停電

空港の荷物検査で突如停電し、ベルトコンベアが突然止まった。一応国際空港だぞ。マジでエモい。

ねっとりしつこいバイタクのおじさん

ベトナムのバイタクのおじさんはねっとりしている。「ハロー!元気ですか〜?(ニコニコ)」と喋りかけてくるので、「Fine. No thanks」と言って去ってから100m、歩行スピードに合わせて追いかけてくる。まるで僕らは友達のようだ。「おれ、岡村に似てるって言われるんだよ〜〜!」と言っていたが、イマイチ似ていない。2日目だけで2回声をかけられた。う〜ん大人気★

大パニック!場所を間違える

空港から出たらまずは宿である。宿に向かうにはタクシーではなくGrabである(日本とは異なり、流しのタクシーの利用は危険を伴うからだ)。さて…Grabで車を拾い、宿に向かってから20分。到着したのは見慣れない小道である。同名の場所を誤って指定していたのだ。そんなバナナ…ここは一体どこなのだ…途方に暮れていると、背後の家から出てきた虫歯だらけのおじさんが家を指差し入れと言っている。ヤバそうだ…丁重に断りを入れて、すぐに離脱をした。あれが善意だったかどうかは未だにわからない。ただ、極度に不確実な状況は極力避けると決めている。

さらなる悲劇。宿がない

前日に予約していた宿に着いたら、実は部屋が空いていないと言われ途方に暮れた。ホストはベトナム人のようであるが、発音が流暢なアメリカ英語だった。留学経験ありそう。

仕方がないのでBooking.comで500m先の宿を予約したら、今日は部屋が満室だし君は400万ドン(2万4000円)の部屋を予約しているぞ。キャンセルしてくれと言われる。度重なるストレスでマジで泣く寸前だ。宿のオーナーママさんが水をくれた。今日初めて人の優しさに触れた瞬間である。このまま寝かせてくれ!

5000ドンで約30円である。まるでお金持ちのような気分。

親切にも、ホテルのスタッフが別なホテルを紹介してくれた。嬉しい。しかし、スタッフは同情する訳でもなくめちゃくちゃ喋って来る。なぜ、この街の人間は躊躇なく自信満々に喋ることができるのだろう。最高潮に達したストレスは全ての音を遮断した。

20分後、別なホテルのスタッフが到着した。彼のバイクでホテルまで運んでくれるという。バイクにまたがり、ブイビエン通りの歩行者天国をにけつで爆走した(これ本当未だに意味わかんなくて草)。

ねっとりベトナム英語

ホテル到着後、ベースボール?ベースボール?と彼がしきりに話しかけてきた。学生時代、確かにやっていた時期があるので、Ah, yes. I played baseball と言ったらパスポートのことだった。ベトナムの英語訛りに慣れない。そして奴らは自信満々に喋りかけてくる。

初日から地獄のホーチミン

あまりにも多くのことが起きたので乾いた笑いが出た。文章にすると面白いんだが、本当に燃え尽きた。ホテルで予約管理システムを導入しているのに、あれだけ杜撰な管理が起きうるのだろうか。社会主義国なのにこんなに自由なのか。マジで意味不明である。こうしてカオスなホーチミン生活が幕を開けたのだった。

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元公務員。「ゆるく生きたい…!」「夢がありそう…!」と希望を持って地方から上京したものの、東京の荒波に晒され地獄感を味わう。過労とストレスで体を壊すぐらいなら冷蔵庫を壊そう。