Google検索で「リゾバ系」のKWでググってみたんだけど、俺がリゾバ始めた頃とは勢力図が変わってきている模様。「リゾートバイト 体験談」で1位を獲得していた「旅暮らしログ」に共感してアフィリンクを踏んだ訳だけど、順位は比較的下がっているように見える(ただし、検索順位は未計測)。
良好に感じたのはこちらの記事(高齢者のリゾートバイトリアルインタビュー&体験談!「定年退職後、働けるときに働いておきたい」 – #旅散らかし)。旅館で働く高齢者へのインタビューが趣旨。良いと思った点を以下3つにまとめた。
- 接点のない農業・林業の方にインタビューを敢行している
- セリフがラフである
- 仕事中の雰囲気が何となくわかる
リゾバの記事で”これは読ませる…!”と感じるのは、仕事中の生々しい雰囲気が伝わるものである。以下に読者の見たい4つのニーズをまとめた。
- 仕事の厳しさを知っておきたい:リゾバ未経験者でも「リゾバが過酷である」ことは多少ググれば発見できるはずである。だから、自分にも耐えられるか、人間関係はどれだけ良好か、どこの職場が辛くないか、何が辛いかなどは知っておきたいはずである。
- 生々しい記事が見たい:ユーザーはリゾバを追体験できる迫力のある記事を欲しがっている。しかし、Google検索は、ブロガー・アフィリエイターの”綺麗”で”体裁の整った”記事で溢れている。この問題は、まとめ記事ばかりで切迫感のある記事が見つけにくいということだ。
- リゾバ先の同僚を知りたい:リゾバ先の人間関係は非常に気になる。やや閉塞感があるだろう状況で、自分と似たはみ出し者と仲間になりたいという思いがあるからだ。そういう点では次の記事が良い(リゾートバイトにくる人達は変わり者!?同じ寮の人達は、フリーター・ニート・学生・40代・浪人生などなど | Around the world!)。Arround the world!さんの記事で出てくる登場人物の画像は結構チープなんだけど、むしろ逆に信憑性を感じさせるんだよね。デザインの格好良さと読者ニーズが相関しない良い例。
- 知らない情報を知りたい:読者は新規性のある情報を知りたい。そんなことはすでにわかりきっているが。
これら4つのニーズを網羅しているのが「高齢者のリゾートバイトリアルインタビュー&体験談!「定年退職後、働けるときに働いておきたい」 – #旅散らかし」に思える。強いて言うなら、①の要素は乏しいがサイト全体で網羅できていればOKとも思える。だから、ユーザー主体で考えれば、「仕事の雰囲気」がつかめ、記事の書き方に「切迫感(リアルタイム感)」があり、「同僚の雰囲気」が知れ、「知らなかった情報」が知れるサイトにすれば良い。
で、ここが重要なんだが、マーケター・アフィリエイターの視点で考えればいかにユーザー主体を実現して売上に繋げるかである。これが難しい。ユーザーが記事中で特に見たくない情報を考えると以下2点である。
- アフィリエイトリンクが付いている:徹底的にウザい。ページにランディングしたユーザーに買ってもらおうとする意図が丸見えである。ドン引き(ただし、ユーザーのマインドフローが「比較」「購入」に動いているなら話は別)。
- まとめ記事の構成:情報が淡々と並んだ記事は見ていて面白くない。「見出し」「結論」から始まる記事。網羅的な情報収集には良いが、それだけ。ユーザーは心を動かされたい。
しかし、マーケター・アフィリエイターなら確実に入れたい情報である。まず①は、このリンクを踏んでもらわないと売上が経つことがないので必須である。また、②のような構成の記事はGoogle検索では強いので、SEOでの流入を狙っているのなら外せないポイントである。
そこで重要なのが導線である。たとえば、SEOをベースとした売上を狙うなら以下のような導線が考えられる。
マインドフロー | ユーザーとの接点 | コンテンツの構成 |
---|---|---|
認知 | 検索エンジン | まとめ記事 |
行動 | サイト内 | リゾバ日記・体験談風 |
比較・CV | サイト内 | 派遣会社比較 |
特に肝となるのはサイト内の行動の部分で、リアルタイム感のある日記調のコンテンツを出すことでファンになってもらうことが重要だ。公務員辞めましたなら「【リゾバ体験談3】初対面で僕を嫌いと言い放った「照英」、彼はただの天然だ」の記事がそれにあたる。
他のサイトを見る限り、この導線がどうも弱い。まとめ記事でランディングさせて、比較ページへの遷移かLPでアフィリンクに飛ばす施策がかなり見受けられる(残念ながら、俺も施策途中で「コスパ悪いな」と思い見限ってしまったのだが…)。協業するぐらいがいいかもね。
今回の話は以上になります。
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